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すきなものを、すきなだけ

読書感想 「さよならの手口」若竹七海

「さよならの手口」を読みました。

 

若竹七海さんの、女探偵・葉村晶シリーズ。

 

私は本格推理小説が好きで、かつブロマンス愛好家でもあるので、探偵と助手はやっぱり男性に限るよな!って自分の中で決めつけてたところがあって。

 

だって女性が主人公だと、なんかいろいろと本筋に関係なく料理作ったり恋愛したりするじゃないですか。

 

そういうのが嫌で嫌で。

 

コージーミステリは嫌いじゃないんですけどね。

 

 

 

でもこの葉村晶は、そういう“女探偵”じゃなかった。

 

あちこちで恋愛したり、女性のたしなみとか言って料理したり美容にかまけたりしない。

 

現代的で、乾いてる。

 

若竹さんの小説は元々好きな方だったけど、葉村シリーズは読み始めると一気読みしてしまうくらい好き。

 

葉村の出てくる作品は「プレゼント」「依頼人は死んだ」「悪いうさぎ」と読んできて、どれも決して後味がいい作品とは言えないのに、また読みたくなる。

短編でも長編でもいける。

 

最新作も図書館で予約してるから順番回ってくるのが楽しみ。

 

 

この「さよならの手口」では、前作から結構時間が経っている設定で葉村の境遇もだいぶ変わっていた。

前作は同年代だったけど、今回は年上になってた。

 

中年にさしかかっても相変わらずいろんな不運に見舞われてて、怪我もいっぱいしてるし大丈夫なのか不安になる。

友達なら確実にお祓い行けって勧めてるわ…

 

単なる人探しだった事件がどんどん転がっていって大きくなっていく展開には飽きないし、それに何があっても食らいついていく葉村に胸を打たれる。

 

葉村の物語、いつまで読めるのかなあ。

そのうちマープルさんみたくなるのかしら。