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映画や本の覚書き

トリコロール三部作

クシシュトフ・キェシロフスキ監督特集@早稲田松竹にて鑑賞。

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この三部作は学生時代にレンタルビデオで見て以来なので、果たしてあの頃面白いと感じた作品を今も同じように感じられるのだろうか?と一抹の不安を持って行きました。

 

結論としては、時間がたってもやっぱり自分は自分だね。

 

昔見たときは青、赤、白の順で好きだと思っていたけど、今回もやっぱりそれに変わりはなかった。

 

赤は非常によくできているなと思うし、色の使い方とかキャラクターの魅力とか総合的にかなり点を高くつけたくなる作品なんだけど、私個人としては青が好き。

全体的に青の強い画面とか、音楽の使い方とか、ふとしたときに心の奥で響くような余韻を残す作品だと思う。

 

白は…ヤンデレやな…

 

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予告で知って気になっていた映画。

この日は4本目でかなり疲れ果てていたけどがんばって見てきましたよ。

 

見る前はもっとサスペンス色の強い作品なのかと思っていたけど、ファンタジーっぽさもあり、カテゴライズしにくいタイプの作品だった。

まー途中から、っていうかだいぶ早い段階から展開は見当がつくんだけども、ルイの心の中で起きていることと外の現実世界で起きていることが並列で進行していき、回想を挟みつつラストで収束する構成は結構好きだった。

あと、ひねくれて、ゆがんで、それでもまっすぐな心を失っていなかったルイが、唯一年相応の脆さを見せるシーンでは涙腺崩壊した。

ルイがかわいい。かわいすぎる。

大人はクズ多い。それはまあ、そういうものか。

ジオストーム

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ジェラルド・バトラー作品にハズレなし、と思っているので、B級という評判を気にせずうきうきと見に行きましたよ。

 

やっぱりジェリー兄貴は期待に応えてくれましたね。

なんか、一度立ち止まって考えてしまうといろいろ突っ込みたくなるかもしれないから、とにかく頭をまっさらにして楽しめばいいと思う。

ジェイクみたいな人が他の宇宙映画にもいたらいろいろ話が早そうだよね。コヴェ〇〇〇とか、ライ〇とかね。

 

兄弟間のブロマンスもあって楽しいぞ。

ふたりのベロニカ

クシシュトフ・キェシロフスキ監督特集@早稲田松竹で鑑賞。

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キェシロフスキ監督作品の映像はとても好きで、見ているだけで楽しめるのだけど、正直この作品は非常に難解だなと思った。

 

これ何?え、どういうこと?

 

みたいな、そういうシーンがいくつかある。

 

けど、そういうのいちいち考察してすべてに正解を見つけなくてもいいのかなという気はしている。

イレーヌ・ジャコブがかわいい、というだけでもいいじゃない。という。

キングスマン ゴールデンサークル

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マシュー・ヴォーン、ガイ・リッチークリストファー・ノーランという3人の監督(ラインナップは単なる好みです)と自分との相性は、

ましゅぼん:好みが合わない

ガイリチ:推しCPは似てるけど萌えの方向がちょっとちがう

ノーラン:性癖完全一致

って感じだと思っていて、このGCはまさにそれが如実に出た感じ。

 

私はコリン・ファースがとても好きで、その彼がスーツでスパイアクションをするっていうから前作を見ました。

だから前作にはほんとうに打ちのめされたし、アクションも設定もキャスティングもよかったけど…よかったけど!ましゅぼん許さねぇ!!!!!(号泣)ってなっていたのでした。

それでそんな私が、ハリー・ハートが復活するらしいと聞いてまたものこのこと劇場へ行ってしまったんです。

そして、、、結局泣きながら「ましゅぼん許さねぇ!!!!」って叫ぶことになったわけですね。はい。

 

ちょっと、なんというか、この作品のグロさとか胸糞展開はもちろん何かを批判する比喩だったりするわけで、そういうのを否定したいわけではないし、私自身はそこそこグロ耐性はある方だと思ってます。

だけど、ましゅぼん@KMGCにおける、こちらの思い入れを全部踏みつぶしてぐりぐりして、センチメンタルなんざくそくらえと言わんばかりのやりようには悲しくなってしまうんです。

それだけです。

 

アクションのスピード感やテンポは本当に最高にかっこいいし見ててわくわくさせてくれるんですけどね…

それ以上に、もやもやが勝ちました。

 

ジャコメッティ 最後の肖像

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何も起こらない作品。

ただ、一人のアーティストが、一枚の絵を描き始めて描き終わるだけの。

 

言ってしまえばそれだけだし、ジェフリー・ラッシュ演じるジャコメッティはちょっと描いたと思えばFワード満載で罵ってすぐ描くの止めて女と遊んじゃうし、ほんとアーミー・ハマー演じるジェームズと同じように見てる側もイライラしちゃうんだけど、そこはさすがジェフリー・ラッシュ、なぜか憎めない。

いちいちセリフも含蓄に富んでるっていうか深読みして、「おお、さすが芸術家」って思わされちゃうような。

あとアーミー・ハマーの美しい顔面を本当にじっくり何度も何度も見せてくれるんだけど、美しく、どこか冷ややかな彼の美貌を見ていると、芸術の心得なんてなにひとつもない私でさえなにか胸の奥をかきたてられるような、焦燥のような感覚があって、ジャコメッティがあんなに苦しみながらもそれでも描くのをやめられない気持ちがわかる気がした。

芸術家っていうのはそういう胸のざわめきを何かで表現しないではいられない人たちだと思っているので、劇中のジャコメッティの言葉を聞いていろいろ思いに耽ってしまう。

 

映像も美しいし、良作だとおもう。

 

ELLE

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前にも書いたけれど私は本当に豆腐メンタルで、なかなか自分の感情や記憶と作品を切り離して鑑賞できない。

主人公が辛い目に遭うとすぐ自分の何かを投影して辛くなってしまう。

そういう人間なので、この作品が公開されたときはあらすじを読んで完全にビビって見に行かなかった。

でもすごく気になっていて、かと言ってDVDとかでは絶対見ないだろうし…と思っていたら新文芸坐で上映があるとのこと。

年末年始存分に休んでエネルギーチャージしたので、今ならいけるかもと行ってきた。

 

実際見てみた感想は、百聞は一見に如かずというか、主人公のミシェルがどんな人非人かとびくびくしていたら、全然そんなことなかった。

彼女の行動を理解できないと言う人もいるみたいだけど、そもそも理解できるように作ってない気がした。理解させたいとも思ってない。

それでいて、彼女はこういう原因でこう思って、だからこうしたのでは?とか考察したくなるような作品なんだけど、それも込みでミシェルの魔性だなーと思った。

そして、一人の女性としての意見を言うなら、決してミシェルを理解不能だとは思わなかった。細かく言葉にすると無粋だし過激になりそうだからできないけど。私の中にもミシェルはいる。確実に。

あと、最後の隣人妻の言葉は戦慄だね。

心病んでるのはあなたもやで…と思った。

 

総評:イザベル・ユペールがすごすぎる。なにこの人。

 

見られてよかったです。

新文芸坐さんありがとう。